センチメンタリズム

yosuke07142007-03-21

最近、時間が慌ただしく過ぎていく気がする。でも実際はと言うと、今までの大学生活となんら変わらないように、美術館へ足を運んだり友達と美味しいものを食べに行ったり、徹夜でゲームしたり、高校時代の友人と過去と未来について喋ったり。平凡やけど大切な日常を送っています。

そんな中でもちょっとずつ卒業を意識せざるをえないのも事実です。サークルの後輩からもらったアルバムやDVDを何度も見返したり、新生活に必要なもんを揃えにいったり、ゼミの卒業アルバムを作成したり、バイト先で送別会があったりで、なかなかその度に感慨深いものがあります。卒業や新生活を意識しながらだと街や普段なら気にも留めない会話も愛しく感じられます。

ところで、4月からの新生活はまだどうなっているか全く予想できません。周りの友人達はどんどん、配属先が決まってて自分はどこ行くんやろうかと考えるとちょっとドキドキします。じらされてじらされて最初はどうなるか不安やったけども、今は将来の自分が想像できて、現段階での目標もみえたから、期待の方が大きくなってきたような感じです。東京で働こうが大阪に残ろうが、地方に飛ばされようが、今はどこでも頑張れるような気がしています。

そんなちょっぴりモヤモヤした心持ちのなか、ゼミでの卒業旅行@直島へ行ってきました。直島は香川県の、瀬戸内海に浮かぶ小さな島です。都会に住んでいてはなかなか感じることのできない、日本の原風景やさわやかなあいさつ、のどかで緩やかな時間の流れが確かにそこにはあって、そんな恵まれた環境のなかで、アートと接することができる、考えを深めることのできる島です。日常の生活×アート×恵まれた自然、それがもたらす、ユルい空間。そのなんとも快適な空間を、大切な友人たちと楽しく時にはセンチに過ごせました。

大学時代の後半2年間、あっという間の濃密な時間を過ごせたのはほんとうにこのゼミのメンバーのおかげです。初めて顔あわせをした時は全員喋ったことのない奴ばっかりでどうしょうか思いました。仲良くなれるんかなーとか、どうせゼミと言っても週一回集まって一緒に勉強するだけの関係だけやと考えてました。そんな初めて出会ったときの事を考えると、恥ずかしく申し訳なくなるくらい、今は数え切れない思い出があります。最初の新聞報告会から、上海実地学習とその準備、三商、就職活動、卒論、ゼミでの授業、食堂、カフェ・ベローチェ、誕生日サプライズ、城之崎、四国・四万十川、FIJI・・思い出すだけでこんなにもあって、それぞれの中に、みんなそれぞれとの思い出が詰まっています。

このゼミのメンバーは、本当に個性豊かな人が多い。この2年間でいっぱい仲良くなれたけど、もっともっと長い付き合いしたいと思わせてくれます。このメンバーのうち、誰が欠けてもおれは嫌です。
ないものを与えてくれて、つまらん話を聞いてくれて、くだらないことで笑いあえて、みんなそれぞれが誰に染められることなく、マイペースを保っていて、それが自然に成り立っているゼミ。そんなこの環境に入り込めた事に深く感謝したいです。

そんなメンバーでの卒業旅行だったので、楽しさ半分寂しさ半分という気持ちのまま直島をめぐっていました。クルマも広いし街を歩きながらの旅行やから、みんなでゆっくり話す機会はなかったけど、眠りに着く前や帰りのクルマの中ではちょっとジンときました。まだバラバラになる実感がないですが、卒業式でその現実に向き合わなければならなくなると思っています。

あー寂しいわ。