教育について、ちょっとだけ。

最近、履修科目が足りなかったやらカリキュラムが現状に合ってなかったやらで、毎日大騒ぎ。そもそもの根本の問題は、ゆとり教育を導入したかに関わらず、大学受験のシステムを変更する事はなかった事に問題があるんちゃうかなーと思う。

今日はこんな本を読みました。
http://www.amazon.co.jp/90fb110b80a70cd0ec0fc0b70e70f3-73Vfdu59-66N2d06eY73-50%C2%9Ad8u1f04c-6609306000cb26N8900d/dp/408720233X/sr=1-1/qid=1162041634/ref=sr_1_1/503-0242394-4307168?ie=UTF8&s=books

9.11があった時に米国の超名門校に通ってた女の子が書いた、当時の学内の雰囲気や教育内容、また実際に同級生達がどのようにテロを感じてイラク戦争をどう考えているか、といった事が書いてある本です。

そんな、内容の中でも目についたのは、教育内容の高さ。

この「チョート校」ってとこが特別なだけかもしれんけど、ものすごい教育してるなぁと思った。日本の大学生とはワケが違うでレポートやディベートをやる。議論することに面白さを見出してて、積極的に意見をぶつけあってる。頭使ってる。

日本でいうとこの「知識を詰め込む教育」でなく、本当に思考力を養うための授業。例えばレポート書く上で大切なのは、「自分の身に付いた知識や、思考力を働かせたことによって広がった視野であるはず」なのだと言う。分かっててもこの便利な世の中では。ネットに頼ってしまう。また、コツとして結論を先に考えるんだと。言われてみれば当たり前やけど、卒論考える上で見落としてしまってたような気がする。結局なにを主張したいかを考えないと。まぁそれは書く内容にもよるか。

と、ベタ誉めのようで、案外そうでもない。途中、議論の経過みたいなんが載ってるところがあるが、結構当たり前のことを言ってる。まぁ著者は当時高校生やけど、日本の夜中のファミレスでたまに議論する大学生とさほど変わらんような感じもあった。

例えば太平洋戦争の開始の理由は「パールハーバー」という考えが一般的であるらしい。これは、あくまで米国の立場でしか物事を捉えれていないことの証明であり、そういう風にやっぱり教育されるんかなとも思う。イラク戦争に関する記載でも同様。マスコミと政治と教育の結びつきは、日本よりひどいんかもしれん。

ただ言いたいのは、当たり前に議論を活発にする環境に身をゆだねていること。アウトプットの場が多いこと。事前に議論の前提条件を学習し、授業で議論を戦わせる。ほんまに面白いと思う。学生生活も少ないけど、見習いたい。もちろん、これからずっと。

こういった点を日本は見習っていったらいいと思う。時には、主張することの大切さを。事なかれ主義だけではダメなのだ。


特に意味は無いです。