保険とかねと日本

もう半年以上前の話なのでだいぶ古い話題ですが、ふと気になったので。

今年の通常国会で可決した医療改革関連法案です。高齢者の自己負担が増え、療養病床での光熱費や食費も自己負担となり、サラリーマンの自己負担も引き上げられ、、とまぁこんな感じやったはず。

つまり医療保険は国民の生命や健康に強く関係してるに関わらず、「自己責任」になってしまった。個人が負担する部分が増加=保険業界が儲かるという図式です。郵政民営化で問題となった簡保と一緒やね。だからちょっと前からアリコやアフラックのCMがバンバン流れた。

アメリカの保険業界が日本の市場を開放させたとも言われてます。

んでもって、最近知ったこと。

日本の医療制度はアメリカより安い医療費でWHOから世界一位の評価を受けてるらしい。国民皆保険と言われるだけのことはある。アメリカでは公的保険・民間保険どちらにも入れない人が国民の15%もいるらしい。

アメリカは、つまり、金持ってる人は高い金払って世界最先端の医療を受けられる。でも金の無い奴は死んでください、ってことともとれる。実際、アメリカの個人破産のうち、医療費負担での破産はクレジットカードによる破産に次ぐ第二位らしい。

日本でも似たような流れがある。自殺者はここ8年間で連続3万人突破。動機の第1位は健康問題、第二位は経済・生活問題である。

つまり、金があれば死なずにすんだかもしれない。

格差が生じるのはしょうがないのかもしれない。頑張る人が報われないのはオカシイ。でも稼げなければ、十分な医療を受ける権利もないのか。いくら医療が発達しても恩恵を受けるのは、一部の人達だけ。

確かに「しょうがない」の一言で済ませれるのかもしれない。

でも、日本には「国民皆保険」と呼ばれるシステムがあった。にかかわらず、それを放棄し「自己責任」の名の下にそれをぶっ潰そうとしている。「格差は悪くない」と僕らの首相は言う。

お金持ちの国の、贅沢な悩みです。