そりゃかっこつけたくもなる、学生最後の夜に書く青臭い日記。

yosuke07142007-03-31

夜が明ければスーツに身を包んで、東京へ向かう。社会人だ。公立の小学校・中学校・高校・大学、そのまま特別なことをするわけでもなく、「卒なく大手に就職決まり」な、よくある人生。普通の人生。平凡の二文字が悲しいほどよく似合う人生。
自分は小さな頃からリスクを取ろうとはしなかった。いつからかは分からないが、気がつけば一番安全な方法を、無難な手段を、争いの起こらない態度を選んでいた。身の丈に合わないことはしない。「できなかった」を「しなかった」にして、自分を慰めた。「できない」のは、いつも自分のせいではなく「環境」のせいだった。
何も自分では決められはしない。見た目を気にする。評判を気にする。人の影響ばかりを受けるだけの人間にいつの間にかなってしまっていて、自分で「これがしたい!」と思ったことは一体あったのか。実行に移せたことはあったのか。何が欲しかったんだろう。
周りの人が輝いて見える。自分には一体何があるんだろう。そんなよくある若者の葛藤から逃れられるわけでもなく、逃れようとするわけでもなく、ただ時間だけが過ぎていった。「きっと、いつかはすごいことをやるんだ。」そんなわけの分からないプライドと口にさえ出せない夢。だって叶わなかったらかっこ悪いじゃないか。
軽く見られるのは嫌い。けど、面倒くさがり。「ギブ・アンド・テイク」は人のためにするのが先なんだと気づくまでに、何年かかっただろうか。
口だけは達者。気がつけば、取り繕っている自分がいる。大風呂敷を広げている自分がいる。傷つくだろうなと分かっていながら口にする自分。自分が一番、人の評判を情けないほどに気にする人間なのに。

そう、私はこんな人間。

もう懲り懲りだ、こんな人生は。自分で考えて、自分の心に正直に。全ては自分が選んでいる。
大学生活の4年間で嫌な自分を、くっきりと見つけ出すことができた。ついでに、おぼろげながらそこから抜け出すことができるかもしれない方法も分かったよな気がする。

ちょっとはマシになったか、そうとも考えへんとやってられへんよ。ゆるい時間を過ごせたかけがえのない4年間やったな。平凡やったかもせーへんけど、後悔はあんま無いな。いつやったっけか、笑いあえた瞬間、涙した恋、感じた幸せ、時には深い悲しみに辛いできこと。色々あったけど、一つとして無駄なことは無かったんちゃうかなー。最近、日記書くたびに同じこと書いてるけど、やっぱ一人じゃ生きられへんよな。支えられてばっかでほんま悪いわーこれからはみんなにええ影響を与えられるよう頑張るわ。んで負けへんし。

これが社会人になる前夜のココロザシ。